よくある質問

ICT活用による学力向上等の検証方法について教えてください。

ICT活用と学力向上等の検証方法は、以下のような方法があります。

・アンケート調査(児童生徒に対する意識調査)
「楽しく学習することができた」「コンピュータを使った授業は分かりやすい」など、ICT活用の授業前後に調査を行ってこの伸びを比較したり、ICT活用を行っていない授業との比較をしたりする方法があります。

・学力調査
ICT活用を行った授業と行っていない授業の比較分析があります。テストの得点比較のような量的研究のみならず、対話の質を分析したり、ワークシートの記述内容を分析したりするなど、質的研究も重要です。

全体の分析のみならず、個々の児童生徒の学習者特性に対応した分析も考えられます。

なお、ICT活用による学力向上等の効果検証については、様々な論文、報告書等で報告がなされておりますが、代表的なものとして、以下の報告書や文献が挙げられます。

・文部科学省(2014)「学びのイノベーション事業実証研究報告書(第6章 ICTを活用した教育の効果)」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/030/toushin/1346504.htm

・文部科学省(2015)「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業(ICTを活用した教育効果の検証方法の開発)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408127.htm

・清水 康敬 (著), 公益財団法人パナソニック教育財団 (監修)(2016)One to Oneへの道 ~1人1台タブレットPC活用の効果測定と教育委員会・学校の挑戦~,教育同人社

ICT活用による学力向上等をどのように捉えるかによって,効果検証方法も異なると思います。
これからの「個別最適化された学び」の進展に於いては,これまでの実証事業における報告書のみならず,教育ビッグデータの収集・分析を通して,子どもの学びを可視化し,より個別に適切な学びの支援がどのように実現されたかの検証も必要になってくるでしょう。

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