よくある質問

1. A自治体におけるICT整備の概要(平成29年度)

(1)整備内容
① 児童生徒に1人1台のセルラータブレット導入
② 全ての普通教室に大型提示装置を常設
③ 校務支援システムと学習支援システムの連携

(2)導入の背景と目的
①背景
・子ども達を取り巻く環境、社会の変化
・令和2年度から始まる新学習指導要領の実施に向けて
・指導内容の変化と大学受験の見直しへの対応
・教員の多忙化の改善
②導入の目的
・情報機器に触れる機会を設け、機器を主体的に使いこなし基礎学力の向上を図る。さらに情報活用能力をはじめとする21世紀型能力を育成する。
・教員の校務負担を軽減し、子ども達に向き合う時間の確保
・各種データを活用、分析し、教育の可視化と個に応じた指導の充実、授業改善につなげる。

(3)学習サービスの概要
①協働学習ソフト「デジタル模造紙」
・同時協働編集が可能(個々の意見の見える化)
②オンライン学習教材「インターネット予備校による動画等の配信」
・ドリルと動画の活用で個人ペースでの予習・復習が可能

(4)整備・導入の理由
①Windowsタブレットを導入した理由
・教員用のタブレットと児童生徒用のタブレットを同時に整備する必要があった。
・教員用タブレットでは校務用と学習用とを1台で使い分ける必要があった。
・児童生徒用タブレットは当初から学校、学校外、家庭で活用できることを想定していた。堅牢性が求められる。また、キーボードは必要である。

②Wi-fiモデルではなくセルラーモデルを導入した理由
・セルラー回線にすることによりタブレットを家に持ち帰り可能になる。
・クラウドの導入により管理の効率化が図れる。
・LAN環境の整備が進んでいなかった。
・学校の統廃合や校舎の老朽化に伴う改築計画等にも影響がない。

③その他
・大型提示装置は教室の黒板の上に常設したが、予算の関係でその大型提示装置を移動させるようなレールは設置できなかった。

児童生徒用タブレット

機種 A社Windowsタブレット
項目 詳細
画面の大きさ 10.1型
メモリ 4GB
SSD 64GB
重さ 本体 : 635g
その他 スリムキーボード、レーザー式マウス
選定の理由 コンパクトで持ちやすい、滑りにくい
机上から落ちても安心な堅牢性
プールでも安心な防水・防塵設計

*教員のタブレットも同じものが整備されている


 

2. B自治体によるICT整備の概要(平成30年度)

(1)整備内容
① 教員1人1台のタブレットの導入(既設)
② 全ての教室(特別教室を含む)に大型提示装置を常設(既設)
黒板の上にレールを設置し、プロジェクターを移動可能な形で常設(既設)
③ モデル校2校(小・中学校各1校)に3クラスに1クラス分の児童生徒用のタブレットの導入(平成30年度)
④ エバンジェリスト(先導的ICT活用教諭)10人に1人10台のタブレットの配布(平成30年度)
⑤ 特別支援学級に150台のタブレット(平成30年度)

(2)導入の目的
・すでに教員への学習用タブレットの導入と大型提示装置の全教室への整備は完了している。次の整備は学習者用端末を整備すること。
・新学習指導要領への対応として、文部科学省から提示されている整備指針に沿った形(3クラスに1クラス分の児童生徒用のタブレットの導入)でのモデル校での実施
・単に整備だけでなく、「学びの質」を向上させるためのICT機器の活用に重点をおいた実践を計画。
・モデル校の実施とエバンジェリストへの導入で全校整備への足がかりをつける。
・モデル校とエバンジェリストとの相互研修を実施し活用の推進を図る。

(3)整備・導入の理由
①児童生徒用タブレットとしてB社タブレットを選んだ理由
・すでに教員の授業でのB社タブレットの活用は進んでいる。
・児童生徒もグループ活動等でB社タブレットの活用の体験をしている。
・豊富なアプリが活用できる。
・操作が簡単で使いやすい。
・ブルートゥースキーボードを使用することでキーボード操作も可能である。
・コンピュータ教室のリプレースでは小学校はB社タブレット、中学校ではWindowsタブレットを導入している。実証実験の結果によっては同じような整備になる可能性もある。
②Wi-fiモデルを導入した理由
すでに各教室にWi-fi環境は整備されおり、アクセスポイント等の変更で整備が可能であるから。

児童生徒用タブレット

項目 詳細
機種 B社タブレット
画面の大きさ 9.7型
容量 128GB
重さ 本体:469g
その他 ブルートゥースキーボード
選定の理由 コンパクトで使いやすい
たくさんのアプリがある
ブルートゥースキーボードを接続させることができる

 

 

導入機器とその設定理由について(2つ自治体の例)