協働学習支援ツールは、すべての教科で活用できますが、教科によって次のように使うこともできます。参考にしてみてください。

○国語科

文章を打ち込むことは、文書処理ソフトウェアであれば協働学習支援ツール以外でもできますが、イメージマップを作成する場合は協働学習支援ツールの文字を自由に配置できる機能があると便利です。

これは、作文や手紙などの推敲に使われており、容易に記載内容を修正したり、文章構成を変更したりできるため、原稿用紙等に書いたり消したりする必要がありません。完成後に原稿用紙等に書き写すことで「書く」ことも大切にします。ただし、キーボードでの入力に慣れていない場合は時間が多くかかりますので、教員が作成した例文や型で練習させるなどの時間への工夫が必要です。イメージマップの作成のみに利用するだけでも有効です。


○書写

子どもが書いたものを画像として保存し、手本と比較して表示できる機能を使います。協働学習支援ツールでは取り込んだ手本の画像との違いを書き込むことができたり、コメント機能があれば子どもたちがお互いにコメントを記載したりすることができるため、自らの作品の良いところや修正点をしっかりと把握して次に生かすことができます。なお、机の上が書写の道具でいっぱいになるため、タブレット端末の置き場所や使うタイミングに工夫が必要です。


○算数科、数学科

子どもたちが考えた複数の解き方を比較・検討させる話し合い活動で使われることが多いようです。協働学習支援ツールではクラス全員のデジタル学習シートを一覧で表示することができるため、友達との思考のズレをすばやく把握して話し合うことができます。様々な考え方を参考にして学びを広げるときは違う意見の友達と話し合わせます。一つの考え方を整理して学びを深めるときは同じ意見の友達と話し合う場面が多く見られています。子どもの学習シートが一覧で表示されるため、教員が意図してグループを編成することもできます。また、ある協働学習支援ツールでは、学習シート上で子どもたちがお互いに閲覧したり、コメントを記載したりした交流学習の様子が関係図として表示されるため、学習状況を把握して根拠に基づいた教員の授業支援につながります。


○理科、社会科、総合的な学習の時間

実験の計画を立てる、結果を予想する、物事を多面的・多角的に捉える等、思考を整理するためにシンキングツールを活用する姿が多く見受けられます。その際、協働学習支援ツールを活用することで思考の整理を容易に行うことができます。協働学習支援ツールでは入力した文字を移動することや一枚のデジタル学習シートに複数の子どもが一斉に書き込むことができます。ある協働学習支援ツールでは作成したデジタル学習シートをシンキングツール上で移動したり、共有したりすることができます。また、スライドをつなげて発表資料にすることもできます。


○社会、総合的な学習の時間

社会や総合的な学習の時間では、グループで調べたことを新聞等にまとめることがあります。これまでのように模造紙等にまとめると書く子どもが限られ、他の子どもたちは作業に関わることなく遊び始めてしまうことがありました。協働学習支援ツールでは複数の人間が分担して同時進行で作業を進めることができ、完成後に共有して1枚にまとめることができるので、作業時間の短縮にもつながります。


○生活科、総合的な学習の時間

自分が調べたことを発表する場面でICTを活用することが多いようです。ある協働学習支援ツールでは自分が撮影した画像やWebサイトの画像、手書きで作ったシートをスライドとして保存し、自分の発表したい順番に並び替えることができます。低学年でも使いやすく、感覚的に操作できるために使い方のレクチャーに時間をかける必要がありません。また、お互いにシートを共有できるので、それぞれが分担して調べたものをまとめることができますし、教員からシートを配付することもできます。


○各教科

授業のまとめや必要なときに素早く確認して欲しいことは従来通りにノートに記載させます。しかし、全体で情報を共有し、子どもの気づきから次時の学習内容につなげることも大切です。そのような場合は、子どものノートや学習プリントを撮影し、協働学習支援ツールを使って共有することが有効です。教員は評価に利用することもできますし、ポートフォリオとして活用することで子どもの学びの経過を捉えることができ、指導に生かすことができます。

 

 

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