よくある質問

教育委員会が主催するICT研修はどのようにしたらよいですか?

ICTの研修というと一般的にはICT環境導入後の研修と思われますが,予算との関係でICT環境の整備が思うように実施されていない場合でも,今後の整備を見据えた研修が大切です。特に管理職には,自校にICTが整備された時に,「ICTを活用しどのような教育活動を展開するのか」という見通しを持ってもらうための研修が重要です。

研修は,「ICTマネジメント研修」「操作研修」「活用研修」「情報担当教諭研修」とに分けて考えると良いと思われます。「ICTマネジメント研修」は,管理職,主幹教諭,情報担当教諭等を対象に行います。それぞれの立場で現状を踏まえながら,ICT活用を促進するための方策を考え,交流し合うことは大切です。管理職,主幹教諭,情報担当教諭が一緒に研修することも有効な研修方法です。

JAET(日本教育工学協会)では,「学校におけるICT活用のための管理職研修プログラム」を全国展開しています。このプログラムを実施するのも一つの方法です。社会の情報化の進展は急速です。できればこの研修は,機器導入後も継続して実施できると良いと思われます。「操作研修」は機器導入時の研修です。導入時の基本的な操作スキルの研修は,調査仕様書に含めて,導入ベンダに実施してもらうと良いでしょう。

「活用研修」は,教科等の授業での活用を促すための研修です。これは,学期中,長期休業中あるいは両方で実施している場合があります。講師は,指導主事や情報担当,モデル校等の教員,導入ベンダのインストラクター等にお願いすると良いでしょう。授業や現場に即した活用という点から,現場の先生に講師を務めてもらうことはとても有効な方法です。

「情報担当教諭研修」は情報担当同士の情報交換とスキルアップのための研修です。少なくとも年間2回は実施したいものです。同じ整備状況でもその活用状況は学校によって異なります。この研修を実施することで情報担当教諭同士の日常的な交流が可能になります。この研修の受講者の中から「活用研修」の講師を依頼することもできるかと思います。

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